Sunday, August 19, 2007

価値観。。。Concept of Value

この前日本のNPOと会って、「カンボジアの学校に学習道具やオフィス道具(OA)を提供したいですが、それがほしい学校があれば紹介してください。」って言ってくださいました。
嬉しかったです。もちろん、あんな重いものをカンボジアまで運ぶのに時間とお金がかかると分かっていますが、何かいい方法があるはずだと思っていました。そして僕の母校の校長先生に連絡してその話をしました。
しかしその先生は意外なことを言い出しました。「ほしいものはたくさんあるよ。OAにしてもパソコンにしても学校にはないので全部ほしい。だけど、もしも のを運ぶのが大変そうだったらお金だけくれればここで買うよ」。がっかりでした。それはまさに日本人の価値観とカンボジア人の価値観の違いですね。日本人 には「貧しいカンボジア」にものを贈りたい、そのものにはお金で返られない「気持ち」がこもっています。だから、お金として援助するのではなくものにした のです。しかし、カンボジア人にはものの価値とお金の価値が同等にしか見えないようです。「税関の手続きが面倒だからしたくない」、「ただのOAぐらいは カンボジアにもたくさん売ってあるし」、「日本からの運送料より買ったほうが安い」などなど。。。
難しいですね。人間は価値観が違うと仲良くするのが難しいです。
僕は日本に来て、一番自分に得だなと思ったことは自分らしくなったことです。カンボジアにいたとき社会に流され、社会にあわせなければなりませんでした。 自分の信念を裏切ってでも社会にあわせなければ生き残らなかったのです。カンボジア社会には「金=力」、それが一番嫌いでした。自分に正直になれなかった からです。しかし、日本にきて心の余裕が出てきました。自分の価値観が何かもはっきりしましたし、自分の好きな生き方もできました。これは僕の人生にとっ て一番大きな光です。
将来はまたカンボジアに帰りますが、正直とても不安です。また昔みたいに、めしのためにやりたくもないことをやらなければならないのではないかと。

The difference of Concept of Value

I met with a japanese NGO's members and they wish to offer the office appliances and study appliances to the school in rural area of Cambodia. I was so happy for their kindness. Of course, it is not easy to bring those appliaces because it costs much for shipping cost and tax or expense for cambodia custom and so on. But it is their kindness that we must not refuse.
So, I talk to my high school's director. He said "of course, we lack alot. We need such office appliances in our school. That's great. But if they want to send us the appliances, they'd better send us money because we can buy those stuffs here with less money".
Yeah, it is logically right. But to be honest, I feel so disappointed with this idea. For him, those appliances is worth nothing other than things. The appliances can be exchanged with money. This is his concept of value toward the donnation. But for the japanese partners, the appliances is not worth only the monetary value. There is a strong bond between japanese people and cambodian people hiding in those appliances. You offer to help someone because you feel sympathy or friendship with him/her. You never offer to anything to people you hate. So there is more value than those old appliances than their monetary value. And the value worth so much that you cannot buy by money.
The difference between both side result in the lack of the appliances in the school. The director loses nothing, but the school loses the appliances. Moreover, the worst result is that we lost an opportunity to link japanese and cambodian.
What a sad ending!

4 Comments:

At 8/20/2007 06:32:00 pm, Blogger 事務局 said...

僕も不安です。カンボジアは少しずつ変ってくれればうれしいですが、時間がかかりそうです。

 
At 8/20/2007 08:54:00 pm, Blogger hp said...

難しそうですね。
カンボジアの国民性と社会構造そして教育など。。。いろいろな要因があるから、すぐには良くなりそうもないですよね。しょうがないかなぁ????

 
At 8/24/2007 01:38:00 pm, Anonymous Anonymous said...

寄付の話は、どちらが正しいとは言えないよね。物を送るだけ送って援助した気になってる日本人は多いよ。もちろん、その「物」を本当に必要としている人達はいると思うけど、物ではなくお金が欲しいというのは、カンボジア人の正直な気持ちだと思うし、実際その方が彼らは助かるんじゃないかな。援助する側の気持ちを押し付けるのは、相手にとっては「ありがた迷惑」ということもあるからね。欲しいのは、気持ちじゃなくて自分達を確実に助けてくれるモノであって、それは彼らにとってはお金なんじゃないかな。
まぁ、そのお金が誰かのポケットに入っていってしまうから、いつまでたっても支援問題は解決しないんだろうけど…

 
At 8/27/2007 08:40:00 pm, Blogger hp said...

そうですよね。お金で援助すればあまり残らないこともありますよね。
確かに「ありがた迷惑」という場合もありますが、僕はもので援助したほうがお金より意味があると思います。
お金は簡単に持っていけるけど、すぐ使われちゃうし、何も残らない気がします。援助することはその金額以上の意味があると思いますね。人々のつながりができるのです。その「つながり」はお金で買えないものだと思います。まぁ、なかなか理解しがたい問題ですけどね。

 

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